河川に木橋を架けて電車を走らせる鉄道模型の作り方とは
木橋作りには、木の質感が出る材料が欠かせません。ジオラマセットで木橋のキットが発売されていますが、木工ボンドで工作がしやすい爪楊枝や割りばしで自作することも可能です。割りばしはリアルな建材を作るのに最適と言えるでしょう。組み立てる前に軽く研磨しておくと、接着しやすくなります。
鉄道模型の車両の重みに耐えられるよう、木橋の基幹部分には金属の支柱など丈夫な支えが必要です。線路の幅に合わせて歪みのない形にしましょう。
橋脚を川の中に設置すれば木橋の強度がアップします。木橋を組み立てたら、濃い茶褐色で塗装することによりリアリティが増します。
リアルな河川を作るには、水面作製素材セットを使うと効果的です。水面作製素材セットには、波頭を表現するブレンデッドファイバーや川の水を再現するグロスポリマーメディウムのほか、アクリル絵の具や川辺の岩石が入っています。まず、木橋に合わせて地面となるベースに川底の形を作り、アクリル絵の具で底の部分は濃い青、浅い部分は水色に塗ります。色の濃淡により立体感が出るでしょう。アクリル絵の具は水溶性で、水に溶かして薄く塗布できますが、乾くのが早くさっさと塗らないとムラができるので注意しなければなりません。
川底を塗り終わったら、岩石を配置します。その上からグロスポリマーメディウムを流し込み、ブレンデットファイバーで波頭を立てれば、水面の完成です。グロスポリマーメディウムを流し込むと、最初は白濁していますが、一晩放置すれば透明に変わるでしょう。
橋脚を設置する場合は、橋脚に当たる川水の泡立ちなどをブレンデットファイバーでリアルに再現できます。
水面には木橋の影をアクリル絵の具で再現すると、さらにリアルな鉄道模型になります。